私は今回の受験で思ったことが二つあります。一つ目は、日頃から常に勉強していれば良かったということです。今思えば、日頃からコツコツ勉強をしていれば、もう少し余裕をもって受験に臨めたと思います。二つ目は、あきらめずに最後まで頑張れば良い結果が出るということです。模擬テストの結果や志望校の倍率を見て弱気になることもありましたが、最後まであきらめずに頑張り続けたから合格できたんだと思います。

　最後まで諦めないことは大切だとわかっていましたが、それを今回子供から改めて教わるとは思ってもみませんでした。本人には言えませんでしたが、初めて志望校を聞いたとき「冗談？」と思いました。コツコツ勉強するのが苦手なので、中3になっても成績は上昇しませんでした。
　受験勉強の本気度があまり感じられない時もあったので、志望校を考え直してほしいと伝えたりもしましたが、全く聞く耳を持ちませんでした。本当に何度衝突したかわかりません。でも今思えば、それは当たり前で私が本人の思いの強さを理解せず、信じてあげていなかったからこそ起きたことでした。
　それでも冬休み頃から勉強態度やテストの結果に良い変化が見られるようになりました。本人が抱えるいろいろな不満は塾で受け止めてもらい、先生方にいつも近くで優しく厳しく指導していただいたおかげです。本当に感謝しています。最終的には本人の思い通りに受験させてあげようと、こちらも覚悟を決めました。正直、丸ごと不安でしたが、もう信じるしかないと思いました。どんな結果になっても、信じてあげられたこの思いだけは本人に後々残ると考えたからです。
　最後まで思いを貫くことで得た力は想像以上のものでした。合格につながるまでの時間は本人にとって忘れられないものに、そして、大きな自信になったと思います。