僕がウイングにきてから最初の思い出は、N先生の授業のときに泣いてしまったことだ。今となっては何故泣いたのかよく分からないが、きっとN先生の色々な意味で大きいことに圧倒されたに違いない。これは小学6年生になる直前の春休みのことであった。
それから3年の月日が過ぎ、僕は中学3年生になり、同時に受験をする学年になった。しかし僕は当初、あまり本気でなかったと思う。実感が全く湧かなかった。夏休みの頃くらいには本気になった。第一志望だった東京学芸大学附属高校に向けて頑張った。あるときは合格できるのか全く分からず暗闇の中をさ迷ったりした。そうしているうちに何ヶ月も過ぎた。その間に色々なことがあった。ウイングの先生方に色々と助けられた。勉強の面でも、その他の面でも助けられた。そして僕はただひたすら勉強をした。受験までの3ヶ月は非常に長く、重かった。そして充実していたように感じる。レベルアップや正月特訓などがあり、力をつけることができた。毎日ウイングにいた。受験に間に合わないのではないかと思いながらも勉強を続けた。そんな調子のまま、僕は受験へと向かっていった。
初日は桐朋だった。十分な準備ができなかったまま、試験を受けた。試験は午前中で、できはあまりよくなかったと思う。午後は面接があった。5分くらいかそれよりも少ないくらいで終わった。緊張した。次の日は早大学院だった。3人とN先生で行った。道中、色々なことがありリラックスして試験を受けることができた。始めの英語は集中できなかったが…。
三日目には桐蔭を受けた。貪欲にも特待生を狙った。多少緊張したが今まで通りに試験を受けられた。四日目は学大を受けた。T先生に連れて行ってもらった。緊張した。試験も上手くいかなかったと思う。横浜翠嵐のときは、１日目にO先生に、三日目にN先生とO先生に連れて行ってもらった。三日間とも緊張した。桐朋、早大学院、桐蔭は合格した。学大は落ちた。早大学院が合格したのは驚いた。早大学院に最終的に進学することに決めた。
これからも心の中に缶コーヒー、仏像、鉢巻き、辞書を持って生きていきたい。ウイングの先生方、今までありがとうございました。