僕が、ウイングに通い始めたのは5年生の冬でした。このときは、まだ中学受験に対する考えが甘く、勉強をしても気持ちが入っていなかったので成績はなかなか上がりませんでした。でも、6年生の夏の合宿で勉強を死ぬほどやり、受験に対する考えが変わりました。今までの甘い考えを捨て、絶対合格するんだという気持ちを入れて勉強をするようになりました。すると、成績がだんだん上がり始めました。それでも、第一志望のサレジオ学院に合格できるかは最後まで不安でした。

　不安を抱えながらの当日、先生が応援に来てくださり、とてもうれしかったです。そして、サレジオ学院の校門に立つと、受験生がいっぱいいて不安になりましたが、最後なんだから全力を出し切ろうと思い頑張りました。そして、すべての科目を終えたとき達成感がわいてきました。だけど、先生に採点してもらった答案は失点が多く、正直、落ちたと思い涙しました。

　そして、不安なまま試験二日目になりました。不安な気持ちは消えませんでしたが、この試験まで落としたらまずいと思い、集中して取り組みました。そして、二日目の試験を終え、ドキドキしながら初日のサレジオ学院の結果を母の携帯で見ました。そしたら画面には「合格」の文字が！一瞬、何が起きたのかわからず、頭が完全にショートしてしまい、自分が合格したということを理解できませんでした。でも、合格証書をもらったとき、合格したんだとやっと実感できて本当にうれしかったです。

　そして、僕を最高の結果に導いてくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。授業の無い時間にも勉強を教えてくださり、本当にありがとうございました。ウイングに入り、最高の結果で受験を終えられて本当に良かったです。

　私が中学入試を通して勉強以外で学んだことは、誰かに心の奥底から感謝することだと思います。日常で何となく感じる無意識的な感謝とは違う、塾の先生方や父母が自分の受験のために尽くしてくれたという有難さを生まれて初めて知りました。受験校の合格発表時に自分の番号があったのは、これは先生方が私を励まして下さったからつかめたものなんだと確信を持って言うことができます。

　私は、この受験でいろいろな人に助けられて見事第一志望に合格することができました。しかし、合格までの道のりは長く険しいものでした。 一日目は、第一志望校の一次試験に落ちました。しかし、二日目の神奈川大学附属中学校の合格があったので、第一志望校の二次試験を緊張せずに受けられ、あきらめずに努力して合格することができました。 しかし、その合格の陰には、先生や両親の私を勇気づけてくれるはげましの言葉がありました。その言葉に支えられての合格であったと思います。 受験は、自分の学力の向上になり、そして財産になります。私は、今回の受験を人生の中で経験できとても誇りに思っています。